追証とは?
信用取引の話になるとよく『追証』という言葉を耳にします。
そして、大体が『追証には気を付けましょう』というようなことをいっています。
この『追証』とは一体何なのでしょうか。
そして、なぜ気を付ける必要があるのでしょうか。
信用取引では取引をするために『委託保証金』というものを差し入れます。
そして証券会社ごとに定められている委託保証金率によって取引できる額が決まります。
しかし、この委託保証金は最初の取引時点では決められた保証金率での取引可能限度内であったとしても、その後の株価の変動で評価損が膨らんだり、代用有価証券として差し入れている株などが値下がりしたりなどの理由で現状で維持している保証金の率というものは変動していきます。
この保証金の率が一定水準を下回った場合、取引を継続するために委託保証金を差し入れるなどして保証金率を回復しなければいけなくなります。
この追加で差し入れなければいけない保証金のことを『追証』といいます。
追証は『保証金最低維持率』を下回ってしまうと発生します。
この『保証金最低維持率』というものは『追証ライン』ともいわれ、追証が発生した場合原則2営業日後までに現金を差し入れなければなりません。
この時に回復しなければいけない保証金の率は『保証金最低維持率』ではなく、信用取引を新規で行う際の『委託保証金率』まで回復しなければいけないので『委託保証金率』と『保証金最低維持率』が違う証券会社の場合は注意が必要です。
ちなみに追証が発生するかどうかは『終値』で判断されます。
追証が発生して期日までに保証金率を回復しない場合、強制的に反対売買することとなります。
ちょっと反対に株価が動いただけですぐ追証というのでは良い投資とはいえません。
そういった理由からも、限度目一杯の取引というのはしない方が良いといえるでしょう。
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