信用取引の注意点
信用取引にはメリットもたくさんありますが、その分リスクや注意しなければいけない点
などもあります。
そういったリスクや注意点を理解したうえで上手に利用することが必要になります。
まず、第1に信用取引はレバレッジを効かせた取引が可能で、これは信用取引の
大きなメリットの1つでした。しかし、このレバレッジ効果というものは、諸刃の剣で
成功した時の利益も大きいかわりに失敗すればダメージも大きいということになります。
『信用取引は危険』とか『信用取引は怖い』という人は、この部分のことを言って
いる人が多いのだと思います。
そして信用取引は『ハイリスク・ハイリターン』と言われる理由もそうです。
確かに、限度いっぱいまでギャンブルのような投資をする人には危険であるかもしれません。
というより、株式投資をギャンブルと同じような感覚で捉えている人は、
信用取引どころか株式投資自体をやらない方が賢明だと思います。
大事なことはリスクを把握して管理することです。
そのためにも
『レバレッジを効かすということは、それだけ背負うリスクも高くなる』
ということは覚えておいてください。
第2に制度信用取引の場合『6ヶ月』という期限があります。
うまく行っていようが、損していようが6ヵ月後には必ず反対売買をしなければいけません。
現物株なら、下がってしまった株を上がるまで持ち続けるということも可能ですが、
信用取引ではできません。
次に説明するように信用取引には金利もかかります。
つまり、信用取引というものは短期投資に向く取引ということが出来ます。
第3に信用取引はお金や株券を借りて取引をするので、金利がかかります。
信用買いでお金を借りて取引する時にかかる金利のことを単に『金利』と呼んだり
『日歩』などと呼びます。
信用売りで株券を借りた時にかかる金利のことを『貸株料』と呼びます。
信用取引をして長い間持っているとその分金利がたくさんかかります。
このことからも、信用取引は今流行のデイトレードとまではいかなくても、
ある程度の短い期間を前提とした取引に向く取引だということが分かると思います。
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